11日、木曜。

朝。曇り。ずいぶん寒い。

午前。Jay Garfieldという人のペーパーを読んでいて、わりと面白かったのでどんな人かを調べてみる。

80年代後半の論文が引用されているのをちょくちょくみかけていたので、ピッツバーグの出身でセラーズを読んでいて、というところまではわかっていたのだが、最近は東洋系の論理学とかに関心をシフトさせていて、京都であった「分析哲学とアジア的伝統」というような会議にも参加していたらしい。

そんな会議があったことすら知らなかったのだが、議事録をみるかぎり「聞いてみたかったな」と思う発表もあったりして、ちょっと残念。

しかも、あら、出身教室のウェブページがすっかりさまがわりしてしまっている。

こうやって、自分もだんだん「忘れられた世代」になっていくんだろうな。

午後。Noeセミナー。内的表象としての知覚説の否定。実際の視覚的経験の内容と脳に与えられている情報とのズレの話など。

ちなみに、彼の哲学をひとことでいうと「as if/virtual」の経験論、なんだそうだ。