31日、日曜。

雨のあいまをぬって崖の湯にあがる。

夕方。ドレイファスをちら読み。

これみるかぎり、ドレイファスはセラーズなんか一言も読んでないんじゃないか、という気がしてくる。

「感覚印象がそれ自体として概念的内容をもつ」なんてセラーズは一言もいってないわけで、それが「セラーズ派哲学の最大の特徴だ」とかいわれても。

当時のハーヴァードで育った人たちの知的雰囲気がよくわかる、というか、セラーズなんて知的ぺディグリーからいえば所詮は周縁に位置するマイノリティだ、的な扱いしかされてなかったことがよくわかる。

黄金時代の帝国貴族として暮らしてれば、辺境の蛮族の議論になんかいちいちつきあっちゃいられない、というのは当事者の心理としては当然なのかもしれんが。

「親分ルイス様」に真っ向からたてつく面倒な敵だもんな。相手してられんよな、そりゃ。

夜。ドレイファス/マクダウエル論争の続編。「マクダウエルさんのアリストテレス理解を批判しましたけど実は彼のアリストテレス論を読んでませんでしたごめんなさいごめんなさい」だって。

人柄がでてっるちゃそれまでなんだけれど。