24日、水曜。

朝。しばらくかかりきりだった原稿を送信。どっと肩の荷がおりる。

午前。久しぶりに授業。

Campbellはクリプキ。指示の因果説。オリジナルの例をたくさん引きながら話してくれるのだが、例の作り方がうまい。

Wallaceは、ホッブス、ヒューム、リードと読んだところで、自由と因果的決定に関する両立説のまとめ。「決定されているのに自由」というのは直観的におかしいじゃないか、と感じる学生さんが大多数で、フロアからの質問をさばくだけで授業が終わってしまう。

午後。ビールなど飲みつつ、「書いてやったぞ、文句あるか」といいながら、床に散らばっていた本たちを片付ける。

積み上がった本やら書きかけのプリントアウトやら、足の踏み場もなかった部屋の光景から、どんどんスペースがあいて床がみえるようになってくるのは気持ちがよいもの。

乱雑をきわめて、それ自体イライラのもとになっていた床が片付いていくのをみると、心の小さい私はいつも「ざまあみやがれ、もう書かねえぞ」などとつぶやいたりしてしまうのだが、もうちょっとこう、「勉強させていただきました。ありがとうございました」とかそういうさわやかな気持ちになれたりはしないもんだろうか。

テキストをまとめて机のうえにおいて、正座してから一礼のうえあらためて本棚に御動座いただく、というのが片付けの作法なり心構えとしては正しいのかもしれんよな。

(いや、これは○○先生から聞いた話だったかもしれない。)