9日、水曜。

Collective Intentionality二日目。

朝。Frans de Wallの基調講演。

利他性、互恵性、公平などを特徴とする社会的行動が、霊長類の世界にもはっきり存在していることをかれのチームが積み上げてきた具体的な成果のうえに論証してみましょう、というもの。

二匹のサルを対象に、同じ仕事に対して片方にはキュウリ、もう一方にはブドウを報酬として与えると、キュウリしかもらえないサルが「不公平だ!!」(と叫んでいるかどうかは人間の勝手な推測にすぎないのだけれど)と怒り出して仕事を放棄してしまう、という話とか。

ビデオもたくさんみせてくれたし、楽しくって勉強になるお手本のような講演。

午後。その他、心理学と哲学のあいまでcollective intentinalityを論じるセッションを中心に回ったのだけれど、私の出た会場にかぎって人数がすくない。

――趣味が悪い、ということなんだろうか?

夕方。赤ヘル軍団と対決してからAllstonのほうに帰宅。