28日、水曜。

午前。道徳心理学。G. Harman, Moral Philosophy Meets Social Psychology.

お昼。「社会存在論」研究会。今日は御大サールが新著の一章を題材に発表。

「Social Powerはintentional exerciseを前提するが、backgroundではたらくinfluenceはこの点でpowerから明確に区別される」。

サールとしては、フーコーの権力論との違いを鮮明にだしたかった、ということらしいのだけれど、これは直感的にも勇み足。出席者から集中放火を浴びていた。

最終的には、議論が一段落したところで論点をまとめなおして、「influenceの中にはoptionとして行使されるpowerがたしかに存在する。この点で、わたしはPとSの指摘に感謝して受け入れたい」と、サールもはっきり宣言していた。

途中、faculty moveの情報をサールがうっかりと暴露する。やってくる人がいる、ということは、こられなくなった人がいる、ということで、
ショックを受けたような人もちらほら。人事の話はどこの国でも難しい。

夕方。Martinセミナー。Looks talk最終回、のはず。ようやくTye、PeacockとMartin自身の違いが鮮明になってくる。

スケジュール上、お昼をクッキーだけでごまかしていたせいか、授業中におなかがぐうぐう鳴り出して往生する。