30日、水曜。

午前。Social Ontology。

お題はTony Lawsonというケンブリッジ社会存在論グループの親玉。

「経済学が学として成立するための存在論的構造の分析」がテーマで、本人いわく自分の立場は「超越論的実在論!」なのだ、ということだったのだが、どのへんが「超越論的」なのかも「実在論的」なのかもいまいちつかめず。

"Formalized economics"への敵意というものだけはよく伝わってきたのだが。

お昼。Social Ontologyグループの打ち上げ。

(サールが会場まで黒いポルシェに乗って移動していた。かれのポルシェは赤い、とばかり想像していたのでちょっと意外だった。)

Berkeleyでlecturerをやっている人の待遇について話を聞いたり。

自分の授業のTAよりも、普通のGSI(Graduate Student Instructor)よりも給料が安いんだそうな。

身につまされる話。

夕方。そんな話を聞いたせいか、お金関係の書類を書きながら考えてしまう。

自分の場合、それなりの額のお金を税金から出してもらってきたわけだけれど、このまま芽が出ず成果を還元できなかったとすると、自分の存在がある意味で日本社会の不良債権と化してしまうわけだ。

「非国民」程度ならともかく、「不良債権」はちょっとやだな。。。

(もちろん、好きこのんででそんなものになるわけではないのだけれど。というか、前者のほうが罪は重いんだろうか?)