10日、月曜。

朝。お昼のディスカッション用にしらべもの。

午前はWallace。Dancy。

お昼。ディスカッションタイム初回。

「動機づけに関するヒューム主義」を擁護する人の話を聞いていて思うのだが、かれらのいう「ヒューム主義」というのはもはや歴史的ヒュームでもなんでもなくなってしまっているらしい。

そもそも、「認知状態が欲求のあり方に影響を与える」なんて、ヒューム自身がTreatiseのなかではっきり認めている(というより、「道具的合理性」のあり方をめぐって独自の論証を与えている)論点なわけで。

条件を弱めてやれば、ある意味どんな立場だって「動機づけに関するヒューム主義」の内部に包摂されてしまうのは当たり前の話だろう。

マイケル・スミスの影響が強すぎて、ヒューム主義の中心が「欲求のもつ目的論的性格」とか「Direction of Fit」とかいうところに寄りすぎてるんじゃないか、という印象。

そのあたり、Wallaceの答えかた(かわしかた?)はみごとなもの。キャリアをつむとはこういうことらしい。

午後。ローレンス科学ホールまで上がってみる。景色はよいけれど遠い。

早寝。