11日、月曜。

朝。日本は雪らしい。

こちらは半そでで充分なくらいの気温。

午後。Wallace/Kolodnyセミナー。Scanlon, "What We Owe..."の第五章。

はなからスタンスが違いすぎるもんだから、どうも共感しながら議論を追う、という作業がまったくできない。

aggregationのセクションとか、客観的にみてよくできてるし、もうちょっと面白く感じてもよさそうな気がするんだが?

ネーゲル読んでるときも同じような感じがあったのかな。「いや、そりゃそうかもしれないですね。いいんじゃないですか。(わたしが個人的に同意を強制されないかぎりは)」で終わってしまう。

そのへん、ミルなんかは偉かったのかもしれないな。「功利主義が理論として正しいとわたしは確信してますが、功利主義者じゃない人がわたしの議論を読んで功利主義者になろう! と動機づけられたりはしない
でしょうね」とはっきり言い切っちゃってるわけだし。

いずれにせよ、わたしなんかは「説得しなくちゃいけない人」のリスト(対象読者リスト?)から完全に外れてしまっているということなんだろう。