12日、火曜。

晴れ。

午前。午後の準備をしようとしてはたと気づく。

Howisonの図書館で第三章の草稿をコピーしたつもりだったのだが、手元には「第二章」のコピーしかない。

第三章をくれ、といったのが第二章を受け取っていたらしい。確認しなかったのは自分のミス。

午後。Stroudセミナー。"Metaphysics, Modality, and Value"からcausationをめぐる議論の第一回目。causal dependence。

ディスカッションを聞いていた感じでは、perceivabilityの方向からcausationに関して懐疑的なアプローチを試みるのではなく、因果性なしで「日常的な出来事の把握」がどこまで可能か、を考えてみれば、結局「因果的関係」を前提せずに日常的な思考がなりたたないことがわかるだろう、という方向で議論が進んでいるらしい。

「客観的実在」に関する超越論的論証ではなく、因果性が「思考の不可避の前提」になっていることを論証する、という弱い意味での(とはいえ充分な含意をもった)超越論的議論が遂行される、というのが第三章第一部の見取り図になるのかな。