日中は迫り来る『じゃりんこちえ』の誘惑と戦いながらせっせと翻訳。
途中、ユネスコやらなんやら、国際条約の外務省訳をみるにつけ(お役所訳が悪いと言いたいわけではありません)、「文体をどうするかっちゅうのは(いまさらながら)大問題ですわなあ」とひとしきり思い悩む。
いや、自分のやってるのも翻訳なんだけど、オリジナルの文体を維持したのでは読む側がしんどいですよ、と。
夜。昼間の悩みがあったせいか、なんとなく自分の先生が新しく訳されたポアンカレの『科学と仮説』をぱらぱらとめくる。
なんか、すんごいほっとするなあ、というか。
ちょっと、詳しくは書けんですが、自分の文体にはやっぱり先生の影響を受けてるところがあるよなあ、と。
(「失礼なこと言わないでください」とか、怒られるだろうか?)
「ならまあ、翻訳でも自分の文体を通してみていいんじゃないか?」と、悩みが晴れた気分。