11日、火曜。

午前。あれもこれもやらなければ、と思いつつ、買ってきた文庫本に手が伸びてしまう。

いかんなあ、意思が弱いなあ、と心の片側で思いつつ、なんとなく倦怠気味だったのが回復はしたようなので、「これでいいのだ~♪」とつぶやいてみる。

午後。バークレーの中央図書館を見物に出かける。日本語コーナーが意外と充実していて、司馬遼太郎からビル・クリントンの自伝から「うる星やつら」まで、同じ書棚のなかに多種多様な本が雑多にならんでいる。

公立図書館の開架コーナーに『ちびまる子ちゃん』やら『動物のお医者さん』がならんでいるというのもたいしたものだな、と思うのだけれど、真っ先に手が伸びたのがそのあたりだったので、やはり需要は大きいんだろう。

夜。アダルト・スクールのオリエンテーションに出かける。昨日のテストとあわせて、どのクラスに入るかが今日決まるのだということ。

ちょっとした作文と、BAS(Berkeley Adult School)というのがどういう組織なのかという説明があったあとで、参加者同士のアイスブレイキング的なディスカッションの時間になる。

時期はずれだし、今日の参加者はわたしのほかに韓国、メキシコ、インド、エリトリアからの五名。

ディスカッションの時間では、いきがかり上、インドからきた男性(37歳)を他のみんなに紹介する、という役が回ってくる。

ところが、このおっちゃんがまたうれしそうにあれこれとよくしゃべってはくれるのだけれど、どう聞いても半分くらいヒンディー語が混ざっていてなにがなんだかよくわからない。

「君がヒンディー語を解するかどうかはよくわからんが、しゃべったぶんがなにかの足しにならんだろうか」、という雰囲気。あまりにも嬉しそうにしゃべっているおっちゃんの顔をみていると、なんだか、「ヒンディー語わからなくてごめんなさい」的な気持ちになってくる。

(おっちゃんとしては、「英語と混ぜてしゃべっているんだから、君もそのうちヒンディー語が分かるようになってくるよ、という気分だったのかもしれない。)

この押しの強さは見習ったほうがいいのかもしれんなあ。

アメリカきてからこんなに楽しいのは初めてだ」みたいなことをのりのりでしゃべってる人あいてに「いや、君のはなし実はよくわからんのだ」とはいいづらいわけだし。。。

ともあれ、AFSの時代に戻ったようで個人的にもなんだか楽しくなってくる。

クラス分けをしてくれた先生からは、「あなたの場合、語学的な勉強にはならないかもしれないけれど、大学の外の世界で暮らす人たちと知り合ういいきっかけにはなるだろうから、ぜひ授業に顔をだしてみてください」というコメント。

しかし、そうすると、午前の授業より夜のクラスに入ったほうが面白そうだ、ということになるんだけれど。

夜は無理だなあ。。。