23日、日曜。

晴れ。半そででいけそうなくらい暖かい朝。

お昼。今日はKgとその家族から「遊びにおいで」と誘ってもらっている日。

Kg一家は、一年半ほど前にインドのチベット人居住区からやってきたところ。

部屋に入るとダライ・ラマ14世とパンチェン・ラマ10世の写真が中央にかざってある。

当然、熱心なチベット仏教の信者でもあるようで、食事の前にロウソクをともしたりとか、生活のちょっとしたところに信仰の深さを感じさせられる。

意識してやっている、というよりは、歯を磨いたり顔を洗ったりするのと同じ感覚で毎日の信仰が生活に根付いている感じがある。

「お茶」を何種類か飲ませてもらった後で、'mog mog'とかなんとか、チベット料理をごちそうになりながらいろいろ話を聞く。

Herbal Doctorの叔父さんをはじめ、みなさん本当に素朴で暖かい人びと。

世界にはまだこういうところが残っているんだな、としみじみ感じる。

夕方。せっかくのクリスマスだし、とSouth Oaklandの教会(Love Center Church)で「キリスト降誕」の劇をみる。

ベイエリアに来てから、いわゆる「黒人居住区」に足を踏み入れるのははじめての経験。「慣れ」がないとちょっと抵抗を感じてしまう空間。

ゴスペル界の大御所(Bishop Walter Hawkins。'Oh Happy Day'でグラミー賞をとったお兄さんのEdwin Hawkinsも会場に来ていた)が主催する教会なので、「劇」というよりはむしろゴスペル・ミュージカル。

どうせ片手間だろう、と思っていたら、予想外の本格派でたまげてしまう。(建物のつくりからして、教会というよりは完全にミニコンサートホールだった。)

後で聞いたところによると、出演者もミュージシャンもクワイヤーも、その道のビッグネームがそろっていたのだとか。

普段の日曜日だと、このメンバーが礼拝というよりはコンサートに近いようなものを毎週やっていることになるわけだ。

アメリカの黒人音楽はこういうところからも生まれるのだな、と実感。

ほげほげ。