28日、木曜。

今日の午後からにぎやかになる予定。
 
お昼。某出迎えに空港まで。
 
エアポート・シャトルみたいなのは不便なうえに値段も高いので、地元の路線バスで出かけようとしたらぜんぜん時間があわない。
 
一時間待つのもあれだし、せいぜい6キロ程度の道のりだし、ということで、徒歩で空港に向かって出発。
 
…したのだけれど、途中で(高低差の描いてない地図ではわからなかった)大きな山がひとつ。
 
しかも、山をまわりこむルートはでっかい高速しかなくて、歩いて進むのはどうも困難そうな様子。
 
「え~い、そんなら山越えじゃあ」と頑張って山道を乗り越えてみたところ…
 
完全な迷子になって、自分がどこにいるのかまったくわからなくなった。
 
そのまま「蛇がでます」という警告サインの立ち並ぶ山中をうろつくこと30分。
 
(途中、「なんでやねん」というタイミングで何度か携帯の着信音が鳴ったりするのだけれど、買ったばかりのスマホでかかって来た電話の取り方がわからない。留守電を聞くと、昨日から連絡の取れてないLynehamの教頭先生からメッセージが入っている。)
 
焦りつつ、あちこちうろうろとさまよい歩くこと15分、ようやくふもとの住宅地みたいなところにたどりついた瞬間、2メートル120キロくらいの体格のいいお兄さんにとっつかまって、
 
「ここで何してんだよチミイ。ここは防衛軍(? Defense Army)専用の立ち入り禁止地帯なんだよ」とか言って怒られてしまう。
 
いや、悪気はまるでなかったんす。申し訳ない。
 
とかなんとかやりとりしているうちに、ふたたび携帯電話がピロピロリン♪ と鳴り始める
 
これをもっけの幸い、軍人さん相手には「どうもどうも、すいませんでしたねえ」とか言い訳して電話に出ようとするものの、今回もまた電話の取り方がわからず留守電になってしまう。
 
なんとも。
 
午後1340分。やっとのことで空港にたどりつく。
 
ちなみに待ち人たちの到着予定時間もぴったり1340分。
 
「まあ、なんとかまにあいましたか」と思って飛行機を待つものの、14時をすぎても1430分になっても「到着」のサインがでない。
 
「どうなってんだ?」と思ってカウンターのお兄さんにたずねると、「ああ、その便は到着がはやまって1320分にはついてますね」の一言。
 
じゃあなんであの人たちはいないんだ?
 
ふつう、20分くらいなら出迎えを待つもんだろう?
 
ちゅうか、そういうことなら携帯に連絡してくるだろう、と思っても履歴に残っているのは高校の教頭先生の番号だけ。
 
どうしようもないし、「住所は知ってるし、地図ももってるから、ひょっとして先にいっちゃったんだろうか?」と思ってシャトルバスに乗って家に戻る。
 
(ちなみに、時間が中途半端だったせいか、このバスの乗客はわたしひとり。運転手さんもヒマを持て余している感じで、「お客さんひとりだし家まで送るよ」的な感じで、チベット哲学の話をきかせてもらったりしつつ、「エアポート・シャトル」をなんと自宅アパートの玄関に横づけしてもらった。)
 
で、もちろん、家に帰っても当然のごとく誰もいない。
 
携帯にもメールにも依然として連絡なし。
 
しょうがなく、今度は自転車で空港にもどって待つこと数時間。
 
…「夏休みでシドニーの入国審査がこみこみで、乗り継ぎが間に合わなくって2本ほど後の便に振り替えになった」ご一行さまがようやく到着。
 
(ちなみに、「なんで携帯なりメールなりに連絡くれませんの?」と聞いたところ、日本で手持ちの携帯を解約したら履歴がぜんぶ消えちゃって番号やらアドレスやらがわかりませんでした、というお返事。手書きのメモくらい書いときなはれ。
 
夜。いったん自宅に落ち着いてからシティまで買い物にでる。
 
帰り道。歩いて15分ほどのアパートまで帰るのだが、次のバスが来るまで30分ほど。
 
「歩きで帰りますか」という話になったのだが、「いや、わたしはバスで」と言い張ってひとりでバスに乗った人が案の定迷子になる。
 
バスならせいぜい5分ほどnお距離なのに、一時間以上たっても帰ってこない。
 
とうぜん、携帯もなんにも(というか現金と家の鍵すら)もってない。
 
なんかもう、泣きそうになりながら自転車で捜索に出動。
 
なんとなく心当たりを探しまわること30分、奇跡的に大学構内をうろついているところで保護に成功。
 
なんかひさびさに消耗しました。

深夜。昼間のブサイクな失態のつぐないをかねて、高校の先生宛にちょっと文面を工夫しつつ笑いのとれそうなメールを書いてみる。