3日、金曜。

午前。こりずに採点を再開。

何枚かめくっていると、授業中にわたしのしゃべった言葉をそのまま引用している答案が出てきた。

それはそれで別にいいのだが、非常に問題なことに、わたしの話したその一言が、なんと「18世紀ドイツの哲学者、イマヌエル・カントがかつてこのようなことを述べた」の一文とともに引用されている。

おまけに、そのあとに続けて「カントがこのようなことを言っているということを知って、わたしは衝撃であった」とまで書いてある。

それはそうでしょう。

カントがそんなことを言ってるだなんてわたしも衝撃でした。

午後。猛烈な日射しのなか、かねてから懸案になっていた極秘の某作業にいそしむ。

だいぶすっきりした。