21日、金曜。

「連休明けが前期入試」ということで会場の設営など。

「咳してる受験生がいたらどう対応するのか」とか、悩ましい問題がごろごろ。

私みたいなのがつかつかと座席までやってきて、「きみ、咳出てるしちょっと別の部屋いこか」とか言われたら受験生にはけっこうな心理的プレッシャーになるだろうし。

センターじゃなくて自前の試験なのがせめてもの救い。

これをきっかけに、「やっぱり一発試験の制度はやめにしましょうよ」という方向に議論が進んでくれたりはしないものだろうか。

世界的にみても、「受験生を一同に集めて同じ筆記試験の問題解かせて」みたいな選抜をしてる国なんて思いっきり少数派だろう。(それに、これからますます減っていくだろう)

出てきそうな抵抗勢力としては、「偏差値輪切り型の試験で名門大学に合格した人たち」が、そのプライドというやつをいつまでも引きずっていく(ことが可能になっている)この国の風土だろうか。

エリートさんほど、「いまの自分のプライドを支える根拠として機能しているシステム」に手を加えることを嫌がるんだろうな。

「入試の制度を変えちゃったら、わたしがどれほど優秀な人間であるかを示すための材料がなくなってしまうではないか!」とか。

(あるいは、「本当に実力競争になって大学の名前が使えなくなったらどうしてくれるんだ!」とか。)

アメリカ大好きな政治家さんたちとか、こういうところでこそ日頃のアメリカ礼讃精神を発揮していただけないものだろうか。

おっちゃんたちも、アメリカ様のいうことなら素直に聞き入れてくださるのではないか、と。