7日、水曜。

朝。台風が接近している模様。太平洋(というか正確には伊勢湾)に面した街で育った(くせに大きな被害にあったことがない)せいか、不謹慎にも私には「台風」と聞くとお祭り騒ぎのごとく気分が高揚する傾向がある。

雨戸を閉めて、テレビのレポーターが吹き飛ばされそうになってるのを大喜びでみたり、暴風雨のなかをわざわざ「どんな様子だろう」と偵察にでてみたり、豪雨で増水した川の暴れっぷりを野次馬根性たっぷりに見物にでかけたり、台風がくるたびにそんなことばっかりやってきた記憶がある。

山岳地帯の盆地にきてしまったので、今年からはテレビ中継みるくらいしかできなくなるのか、と思うとすこしさびしい気持ち。

午前。講読の授業一回目。「古典を日本語でゆっくり読み進める」という授業なので、本音をいうともうちょっと人数を減らしたいところ。

「教室には息を潜めて生息だけしておいて、つつがなく単位だけもらえればそれでいいです。教室には単位をとりにきているんであって、無駄なエネルギーを使いにきているわけではないのです」という言い分もわからないではないけれど(私だって時と場合によってはその道を選ぶ)、よけいなお節介が必要な授業というのもあるわけで。

「寝た子を起すな」というのとは違うと思うんだな。

午後。『社会契約論』読書会。

夕方。台風接近で、明日は大学が閉鎖かも、という連絡。明日は授業のない日なので、どっちでもいいんですが。