昨日の夜は「青山様」と呼ばれる町内のお祭りだったらしい。
男の子たちは半被姿で、女の子たちは浴衣姿で町内を練り歩いて、一軒一軒寄付をお願いしてまわる。
女の子たちが、ぽっくり下駄(というのだろうか?)をはいて、提灯の明かりをたよりに哀しげな調子の歌をうたいながら歩いていく様子は、なかなか興趣にあふれていて、「ああ日本の夏だなあ」という気分にさせてもらった。
たぶん、お盆というか祖先の霊を迎えるか送り出すかする性格の行事なんだろう。
お昼。学校前の玄関のところで、講座の学生のSくんにあいさつをしたら、「ぼくはあなたなんか知りませんよ、どなたですかいったい?」というような顔つきをされた。
一瞬、「なんでやねん?」と混乱しかけたのだが、ふと彼がむかし「同じ学部に双子の弟がいます」といっていたことを思い出した。
ああ、そういうことでしたか。