9日、金曜。

明け方。後ろ髪をひかれつつ、「大丈夫だから」と言い残して自宅にもどる。

考えてる時間もないし、手当たりしだいにパッキングして、現時点のものをプリントアウトして、そのまま家をでる。

朝。Villageからバスに乗ってBART。こんなときにかぎって、「路線工事の影響でサンフランシスコ方面は相当の遅れが予想されます。ご了承ください」というアナウンス。

別ルートをとるべきか、悩んでいるところに電車が入ってくる。決断した、というより体が勝手に動いてそのままBARTに飛び乗った感じ。まあ、なんとかなるだろう。

・・・結局、バートはそれほど遅れずSFOに到着。ところが、発着の情報板をみると、私の乗る飛行機は出発が二時間遅れ、おまけに入れ替わりで到着するはずだった援軍の飛行機も到着が二時間遅れ、という表示。

なんちゅうか、「これでもか」というくらいついてない。

こういうときはあがいてもだめ。亀になって辛抱すること。そのうち流れも変わるだろう。

お昼。病院も自宅も連絡がつかないまま。なんとも不安な気持ちのまま、一年半ぶりの日本にむけて出発。

機内。離陸してしまった以上、後のことは信頼して任せるべき人に任せるしかない。

割り切って、あるいはそう言いきかせて、いまのうちに自分の準備をしなければ。

途中。スライドを動かしながら、「なんだかつめこみすぎだなあ」とは思うものの、いまいち集中できない。

ぶったぎるなり、話を途中でとめるスタイルに切り替えるなり、打つ手はいくらでもありそうな気がするのだがうまくいかない。

さて。

こういうときは・・・、いったん寝てからやりなおそう。