8日、木曜。


明け方。なんというか、ヤマは越した模様。

ちょっと抜け出して、今日乗る予定だった飛行機のキャンセルなど。急いですませてしまいたいときにかぎって電話がつながらない。

キャンセル関係の電話で回線が混み合うのは仕方ないとは思うのだけれど、さすがにイライラ。

一時間近くまたされてようやくつながる。

早朝。なんとか用件だけすませて、そのまま病院にもどる。

治療自体は三時間おき程度に変わったので、ちょっと余裕ができる。

合間をぬってちょっとうとうとしてみたり。

お昼。なにか食べないと。

夕方。そうとう落ち着いてきた感じ。チューブも外れて、ようやく安心してみていられる状態になる。

医療費の問題もあるし、せめてICUからはでられないだろうか、と交渉。

「いま混んでいて空きベッドがない」だの「空くかもしれないがいつ空くかはまったくわからない」だの、がたがたいうのを説得というか最後は懇願する感じで別キャンパスの病室に移してもらえることになる。

夜。いったん帰宅。一時間だけでも交代してもらうつもりだったのだが、今度は大人のほうがつぶれている。

困った。こいつはさすがにピンチだ。

とりあえず何か食べよう、とお茶漬けを放り込んでいるところで電話が鳴る。病室を移すからすぐ来い、とのこと。

ふたたび救急車でOCHの別キャンパスへ移動。

静かになったし、人の出入りも少ないし、「これでもう大丈夫」という気持ちになる。

深夜。治療のあいまをぬって仮眠したり。

援軍とうまくスイッチできそうだし、明日の朝の便で出発することに決める。