朝。夜はほとんど眠られなかった様子。状態もほとんど変わっていない。
これはまずい、とお医者さんを探すのだが、近所の小児科は初診の飛び込み患者を受け入れてくれない。
粘ってみたのだが、「明日の夕方なら時間をあけられますが」という返事が返ってくるだけ。「じゃあその時間に」、といってられる状況ではない気がするし。
しょうがなく、引っ越してきたばかりのときに健康診断を受けにいった場所に連絡。一応、「担当医」という形になってもらった人がいるはずなのだが、その人とうまくつながらない。
とりあえず、「緊急です」と言い残して向こうからドクターに連絡をとってもらうことにする。
待つこと数分、「担当医でないと診察できないのですが、担当医はもうすぐ外回りにでますので今日の診察は無理です。明日にしてください。」とかいうのん気な返事がもどってくる。
そんな余裕はない、緊急だ、とさっきからいってるだろう。バカ野郎。
ここで遠慮したら大変なことになる、という気がして、強引に交渉。なんとか午前中に予約を入れてもらう。
お昼前。BP。診察の結果、即入院が必要ということ。そのまま救急車でオークランドの大きな病院に搬送される。
ERで入れ替わりたちかわり、よってたかってされてから、暗くなるころにICUへ移動。
いまどういう状態なのか、人によっていってることがまちまちだし、このあたりこの国の医療のレベルが高いとはとても思えない。(これでも値段は間違いなく世界一の治療なんだろうけれど。)
夜。一時間ほど帰宅して、夜中はそのままICU泊。
深夜。吸入器は四六時中つけっぱなしで3時間おきに薬剤注入。そのあいだもあれやこれやの人間が聴診に来たり病歴やらなんやらの質問にきたり。
落ちつかないまま時間だけがすぎる。
明け方。薬の影響らしいのだけれど、夜中に夢遊病のような状態になることがあった。なにかしゃべってはいるのだけれど、話しかけてもまったく反応がない。
こういうとき、神様でもいてくれると便利なんだがな。
そういえば、四年前のあれも一月七日だったっけか。