9日、日曜。

晴れ。

書きかけたまま寝かせてあった書類書き再開。

ちょこまか調べたりしながらやっていると、結局半日仕事。

夕方。わが家の「ちゃぶ台」で作業をしているとてきめん腰に痛みがくる。

適当なところでみきりをつけて、ストレッチがてら散歩にでかける。先日みつけた競馬場をこえてその先の「半島」になっているところまで。

Bay Aria Trailという名前で整備されている一帯をずんどこ奥のほうまで進んでみる。

今日にかぎって犬に吼えられたり飛びかかられたりすること数度。見通しのきかない藪のなかをしばらく歩いたところで急に景色が開ける。ゴールデン・ゲート・ブリッジを文字通り真正面からみすえるなかなかの絶景ポイント。

さらに、もうしばらく歩くと砂場になっていて、そこがヒッピーアーティストの隠れ里みたいな場所になっている。

坂をくだっているあいだ、ガラクタのかたまりのようなものが遠くのほうに見え続けているのだが、近づいてみるとそれが廃棄された針金やら金属やらで作られたイエスの像だったとわかる。

ぼさぼさの髪の毛に一目見てイエスとわかる顔だちで、両手を広げながら近づいてくる散歩客を出迎えようとしているさまは「なかなか」を通り越して「不気味なほどに」リアル。

ゴッホだったかゴーギャンだったかの絵の構図をまねして作ってるんだと思う。)

夜中に一人できて、真っ暗闇のなかでこのオブジェを眺めてみようという勇気はちょっとでない。

そのほか、「無人島に置き去りにされました」というおもむきの騎士像らしきものやらなんやら、両手ではたりない数のなんちゃってアートがあちこちにたちならんでいる。

「知られざる地元の名所」というか、今まで知らなかった/聞いたことなかったというのが不思議なくらい訪ねがいのある場所だった。

入場料はらってちんけな観光名所にでかけるよりはよほどみごたえもあるんじゃないだろうか。

今度はカメラを準備してからでかけること。