6日、月曜。

昨晩は夜更かししてしまった。寝不足で頭がボーーっとしている。

今日はなにやってもダメそうな予感。

午後。2008年度Tawnsend Lecture初日。今年はNed Block。

「痛みをもつこと」と「痛みをもつと考える」というawareness/consciousnessの階層について、Sosaなど後者の必要性を否定する「(反省的)意識のデフレ論者」や、両者を同一の階層内に位置づけようとする「same order論者」(ブレンターノなど)に対峙しつつ、(modestなバージョンにおける)「高階の意識理論」を擁護してみよう、という試み。

「概念的認知をつかさどる脳部位の損傷がみられても、被験者における未処理の視覚情報の内容に関してはなんらの変化も生じていない」という経験的データがみつかったとか、「とにかく最新の認知科学の成果を取り込んで利用する」というのが全面にですぎていて、「そこまで脳科学よりの議論ばっかりしなくてもいいんじゃないの」、と私みたいな人間には違和感が先にたつ感じ。

意識の問題をめぐる最新状況の交通整理として聞けば勉強にはなるし、もらったペーパーにでてきたphenomenal consciousnessとAccess consciousnessの区別に関するデータなんかは伝統的な問題への応用も利きそうで面白くはあるのだが。

懇親会は途中まで。Noeが三月に東京にいく、というのでその時期の気候について話したりちょっと噂話をしてみたり。