28日、木曜。

午前。原稿の続き。削りにけずったつもりだったのだが、いまのままの内容でも80枚とか100枚とかになりそうな雲行き。

最終的な目標をもう一段小さいものにする必要がある。

それにしても、「古典」と呼ばれる文献が、短い枚数のなかでどれだけたくさんの問題を論じているか、ということにあらためて驚かされる。

こういう密度の濃いものが書けるようになりたいものなんだが。

お昼。どうにも気詰まりな感じがして、部屋の模様がえ。窓際に陣取っていた大きな机を動かして、風通しと日当たりのよい部屋にする。

ずいぶん明るい部屋になった。

午後。Alva Noeセミナー。イントロ。「写真・絵」から始めて、一般に芸術作品の志向性とはどのようなものか、を問う。

「役者じゃないんだから」、というくらい大仰な話しぶりで、自作自演(?)型というか、独立独歩型というか、とにかく「相撲は自分のふんどしでとろう」、という雰囲気が濃厚にただよってくる人。

ヒラリー・クリントンの写真をみながら、たっぷりと間をとって、)

"Hilary's there, but she's not there!"

とかやるところは、久しぶりにみた自己陶酔派の大物という感じ。