26日、月曜。

イメージ 1 全国的にMemorial Dayで休日。

午前。例によっても準備にもたつきつつ、9時半ごろヨセミテに向かって出発。I580でオークランドを抜け、高速沿いを走るBARTと競争しながら進路を東にとる。

(BARTの線路がたいてい高速沿いに走っているのはなにか理由があるんだろうか?)

「制限速度70マイル」の表示にちょっぴりびくつきつつ、片側六車線の高速をしばらく走るとにょきにょき風車のおったつ丘陵地帯。

「冬枯れした芝生の黄色」というのが一番近いイメージになると思うのだが、高い木がまるでみあたらず、小さな丘のアップダウンが延々と続くだけの風景はナパ方面に向かうときとよく似ている。(地理的な近さを考えれば当然か。)

I580/205からCA120に乗り継いで、イチゴやチェリーの売店を眺めつつブドウ畑の中を走るとOakdale。どこをみてもバーガーキングデニーズばかり、といった典型的なアメリカの田舎町なのだが、ヨセミテに入るまえに用をたすには最後の街らしい街、ということで、昼食をかねて休憩をとる。

本日はメモリアル・デー、ということで、人づてに「おすすめだよ」と聞いていた中華料理屋さんは残念ながらお休み。こんなところで時間はくいたくないし、と最初に目に入ったメキシコ料理店にそのまま飛び込む。

メニューの名前すら覚えていない、なんの変哲もないありふれたチキン料理を注文したのだが、これが偶然にも大当たり。メキシコ料理というと、たまにお昼に食べる安っぽいファーストフードのイメージしかなかったのだが、「それは君の世界が狭かっただけなのだよ」と完全に説得された気分。

Oakdaleからは、一般道のくせに制限時速は65マイル、というCA120をひたすら東に向かう。平和そうに草を食べている牛や馬を眺めつつ、みわたすかぎりの平原を抜けると今回のルートで最大の難所。Moccasinというところからは道の様子が一転してくねくねカーブばかりの山道になる。

しっかり整備されたCA120をそのまま進む手もあったのだが、今回はナビの薦めにしたがってショートカット・コースの旧道に入る。大型車両通行禁止、ガードレールなし、真下をみると一直線の崖、ということで出発まえは「大丈夫かな」と正直不安に思っていたのだが、ゆっくり走ってみるとどうということもなし。京北とか三重県の山奥で、基本1.5車線、対向車がきたときには離合スペースでうまくすれ違ってくださいね、というような道を走っていたことを思えばむしろ快適な部類に入る道だったんじゃないか、という気もする。

旧道からCA120に復帰するとほどなくGrovelandという小さな町。「古きよき(?)アメリカ西部」を偲ばせるおもかげの残った町で、カウボーイハットがギイっと両開きの扉を開けるとバーテンがバーボンのショットグラスをシュイーーっとカウンター沿いに滑らせて、というような、そんな「ほこりっぽくも西部」といった雰囲気のあるバーなんかがメインの道沿いに並んでいる面白そうな様子の町だった。

今度くる機会があったら、ここで足をとめて地元の人と話すなり食事をしてみるなりするのもありかもしれないな。