26日、火曜(2)。

イメージ 1 オークデールの町をぬけると、ルートがじょじょに高度感をまして「いよいよか」という雰囲気になってくる。期待にたがわず、いつのまにか「森林らしさ」を漂わせるようになった景色のなかを進むとヨセミテ国立公園のBig Oak Flat Entrance。

ばかでかい公園なので、入り口で入場料を支払ってから本来の観光ポイントまで距離があるのだが、「山に来た」というだけでまいあがっている人間には途中の無名ポイントだけで充分。空きスペースに車をとめて、なんの名前もついていない景色をみては「おお、すばらしい」と感動する。

(これでは何日あっても時間がたりるはずない・・・。)

のろのろと進んだせいか、最初の停車地Bridal Veil Fallに着いた時点ですでに午後4時すぎ。いそいでもろくなことはないだろう、と当初の予定は変更。滝のしぶきでびしょぬれになりながらあたりをゆっくりと散策する。

滝の真下までトレイルが延びているのだが、一番の撮影ポイントは「にわか雨」程度の水しぶき。カメラの故障が怖いから、ということで、写真をとろうとする人たちは必然的に「一瞬でポーズをとっていっしゅんでシャッターを押す」というパターンで動くことになる。どの人をみても、(1)「はやくあそこまで行って!」と仲間をうながす→→(2)(ポケットからカメラをだして)「はい、3、2、1」(カシャッ)→→(3)(あわててカメラをポケットにもどして)「うひゃーーー」と安全地帯まで避難、という行動パターンだったのが印象的。

「花嫁滝」から、tunnel viewというvista point(「トンネルのそばにあるから」という理由だけでその名前がついたたしい)を経由して宿泊地の公園南部にむかう。

すでに6時をすぎていたのだが、「まだ明るいし」ということでホテルは素通りして、Mariposa Groveというところの偵察。「世界最大の木」がたくさんならぶ太古からの森、のはずだったのだが、結局入り口を拝んだだけで引き返す。

公園南部の入り口から10分ほどのWawonaというところでホテルにチェックイン。泊まったのは、どのガイドブックをみても「ヨセミテで一番最初に立てられたホテル」、「歴史ただようヨセミテ最古の宿泊施設」とばかり書いてある「由緒ある」ところ。このあたり、ガイドブックも意外と正確な情報を提供しているものだと思う。

夜。ホテルのレストランに入ろうとしたのだが、「満席で45分待ち」ということであきらめて「自炊」の選択肢をとる。近所の食料品店で水やらお酒やらを買い込んで、調理スペースのない部屋で自炊開始。「もっていったら絶対重宝しますよ」という知り合いのアドバイスにしたがって、「炊飯器とお米」を車のトランクにつんでいたのだが、「つかわんだろうなあ」と思っていたそいつらが大活躍することになった。

カップラーメンとおにぎり、が旅行の夜の夕食というのはさびしい気持ちもするけれど、暖かいものが食べられただけでもよしとするべきなんだろう。

深夜。禁断の「ヨセミテのおどり」を踊ってから就寝。