ということで人生初シンガポール。
空港に出ると「麻薬の運び人は死刑です」といきなり強烈な文言のポスターが目に入ったり。
電車に乗ると、車内の表示は英語、中国語、マレー語、あとタミール語(だと思う)の四カ国語。
30度超えの気温とあわせて、「熱帯のコスモポリタン都市にやってきました」と感じる。
途中、郊外の駅で降りて「シンガポール行くなら絶対にみときなさい」と言われていた「団地」を見学。
この景色は衝撃的だわ。
日本でも、多摩川あたりで似た感じの景色をみることはあるのだけれど、あれが国中にかなりの高密度で広がっている、と言えばいいのだろうか。
中国系のおじさんたちがタバコ吸いながら麻雀をしていたり、イスラムのスカーフをまとった女性が緑の芝生の上を自転車に乗って走り去っていったり。
映画になりそうというか、とても絵になる風景でした。
ただし、同時に、この景色はぜんぶ政府主導で作られたもので、民族主義なりの温床にならないよう入居者の分布が偏らないよう周到に管理されているものでもある、とか。
「アジア型テクノクラシー」の景色というのはこれなんだな、ということで、よい勉強をさせてもらった。
昼下がり。せっかくなのでダウンタウンに出てマーライオンさんにもご挨拶。
午後は街中で現地情報の収集。
強制投票の制度とか、専門家型統治を実現するための工夫とか、政府主導で都市開発が進められることのよしあしとか。
「日本で同じようなシステムを導入するなら、国とか都道府県単位では難しくて、都市単位でやらんと無理なんじゃないか」という話が印象的。