16日、土曜。

朝。ニュースみると大雪で交通網が麻痺したままの状態

明日が京都出張なんだが、電車も車も復旧の見込みは薄そう。

今日動くとして、唯一可能なのは「長野まで出て東京経由で新幹線乗って京都」というルート。

とにかく動くべし。

まずは、ずいぶん本数のすくない篠ノ井線に乗って陸の孤島感満開の松本平を脱出。

ポイント故障のアクシデントとかで一時間遅れで出発して一時間遅れで到着。

ところが長野で待っていたのはまさかの「長野新幹線運休」のお知らせ。

大行列の長野駅で待つこと三時間、六時前にようやく復旧。なんとか再開から二本めの臨時列車に乗り込んで、地下鉄御堂筋線ばりのすし詰め状態で東京を目指す。

立ちっぱなしのあさま号は、前の車両がつまったりで(高崎からさき、上越とか東北とかからの列車がつっかえて駅に入れない)ぜんぜん進んでくれない。

東京駅最終の新幹線は二十一時二十分。やきもきしながら電車が上野駅についたのがすでに九時過ぎ。

あかんかなあ、と思いつつ、上野で新幹線は乗り捨てて山手線で東京。そのまま切符も買わず、改札も素通りでダッシュして、扉が閉まる三十秒まえにギリギリで新幹線に飛び乗る。

ほんと間一髪でした。

ただし、残念ながら、最終ののぞみは当たり前のように立ち席。

新幹線のったらお弁当とビールでゆったりして..というわたしのささやかな野望はあえなく沈没。

ぎゃふん。

というかしょぼ~ん。

まあ、乗れただけでも御の字と考えるべきなんでしょう。

名古屋から十時間ぶりくらいで座席に座って、定刻に京都着。

結局13時間くらいかかった勘定。

これほどの長旅のあとになると、なぜだか「帰ってきたあ」という感じになるのが不思議。

日付がかわってからようやくホテル着。

部屋に備え付けのミスター空気清浄機が、わたしが前を通るたびに「きれいです」の緑色サインを「空気が汚れています」の真っ赤っかサインに変えてしまいよる。

一日旅して汚れているのですよ。