16日、木曜。

授業準備。

岩波文庫で出た『存在の時間』の新訳をのぞくつもりだったのが、現物を買っとくのをすっかり忘れていた。

しょうがないし、中公の古い訳でお茶をにごす。

夕方。帰り道、ふと目に入った生協の車のナンバーがなんだか妙に気にかかる。

見覚えのある数字なのだが、それが何の数字だったのかが思いだせない。

「むかしの知り合いの電話番号でこんなのがあったけ?」とか、いろいろ考えてみるのだが思いつかない。

30分後。家に帰って自分ちの車をみてようやく気がついた。

ああ、うちの車のナンバーがこれでしたか。