27日、金曜。

朝。近鉄とJRを乗り継いで、四月からの住処を下見にでかける。

車中で味噌カツ弁当などいただきつつ、お昼過ぎに現地着。今回もお天気がいまいちで残念。

土地勘をつけようと、ぶらぶら市南部を歩きながら一軒目の不動産屋さんへ。

地元の小さな業者さんだったのだが、当たった担当のYさんというおばちゃんがとてもよい人で、「うちのじゃいまいちなので、あちこち聞いてみますね」と他の業者さんに問い合わせをしてくれる。

最後には、「Mさんとこにいいのが多いみたいだから、あっちまでお連れしますね」と別の不動産屋さんまで送ってもらったのだが、私がMさんのところで契約するとYさんはただ働きということになってしまう。

「地元の小さいところはもちつもたれつですから」とはいうものの、ちょっと気が引けるな。

夕方。紹介してもらったMさんのところは、三丁目の夕日とかその類の映画にでてきそうな昔懐かしの不動産屋さん。

社長のおばあさんに案内してもらって、何軒か現地をみてまわる。「ちょっと分不相応かな」という感じのところもありつつ、「まあこのへんで」というのをみつくろったところでいったん退散。

日暮れ時。雪がちらつくなか、もらった情報をもとに、もう一度紹介してもらった物件の近辺を歩きまわってみる。

夜。前回と同じホテルに宿泊。一月にきたときは気分的にずいぶんしんどかったな、とふと思い出す。