17日、金曜。

朝。今日もいわゆるインディアン・サマー。そらあ山火事も起るだろう、というくらい空気も地面も乾燥している。

霧はどこへいった?

午前。しばらく授業はやめにして、自分のことに専念しようと決める。

ウィリアムズの新しい論文集から、さしあたって書くものに必要そうなのを何本か拾ってみる。

やっぱりこの人の書くものは難しい。

それこそサールみたいに、「私の立場はこれです。キーワード、○×★。そして、テーゼ(1)△◆☆。テーゼ(2)&#*」というのではなくて、「この問題についてはいろんな立場がありますが、Aにはこういう問題があるし、Bにはこういう問題があるし・・・」と進んでいって、いつの間にか話が終わっている、という感じなので、つかみどころがない。

本音はどこにあるんですか、といわれても、「簡単にいえてしまうようなものなら面白くないでしょう」というのが答えなんだろな。

最晩年の文章(おそらく生前に書き残した最後の原稿)にこんなのがあった。

"There are many true and obvious things to be said in the face of the world's horrors, and many kinds of writing can and should say those things in an obvious way--but these are not usually the things that philosophy...has reason to say; or if it does on occasion have reason to say those obvious things, it will be its reason for saying them that will not be obvious. " (Philosophy as a Humanistic Discipline)

ハイデッガーとかアドルノとか、「すこし遠いな」と感じる人たちにいわれてもあまり響かない言葉なのだろうけれど、ウィリアムズあたりにこんなことをいわれるとちょっとばかり考えてしまう。

夜。サッカー。

ひょろひょろのメガネ君がいたり、久々に「勝負になりそう」なチームが相手。ここ一月で、けっこう体が動くようになってきたのもありがたい。

「レッドカード寸前」の険悪な場面もでたりしつつ、4-1で快勝。今シーズンはこれで二勝二敗。

(追記:試合が始まると、メガネ君は想像以上に機敏な動きをみせるアスリートだった。「がりがり君」とかくだらない日本語をチームメイトに教えている自分がバカだったらしい。)