午前。遠出する予定で、Allstonのアパートにむかったのだが、駐車場でサイドミラーをひっかけてしまう。
バキ、ガリ、メリッ、というような音がして、降りてみるとミラーがケーブル一本で車体にぶら下がっている状態。
あちゃーー。
最低だあ、とへこみかけたのだが、よく調べてみると意外と軽症の模様。
ガシガシ無理やりもとの穴に押し込んでやると、ガチリとはまってまあ大丈夫だろう、という感じになる。
念のため、ガムテープでがちがちに固定してから出発。アメリカの車っぽくなったしいいじゃないか。
お昼。はじめて至近距離からからゴールデン・ゲート・ブリッジをみる。
すこし霧がでていて、現物がよくみえなかったこともあるんだろうけれど、橋そのものより、やたらと自転車が走り回っていたことやらポンコツになった消防車を改造した観光バスが走り回っていたことやら、まわりの風景ばかりが印象に残る。
午後。橋をわたってサウサリートで小休止。サンフランシスコ対岸に広がる小さな町で、橋を渡ればほんの五分というところ。ヨットやらフェリーやらの停泊するマリーナを中心に、こじゃれたレストランやらギャラリーが集まる風光明媚な芸術家の町、というふれこみなのだが、上等そうなギャラリーやらなんやらはスルーしてその辺のレストランで昼食。
桟橋のうえにのっかったそれふうのところで、大きさ的にも雰囲気的にも、大げさすぎず安っぽすぎず、「これはさすがに」という空気のただよわないほどよい空間。
肩肘はらず、気楽に時間をすごせる場所というのは今回みたいなケースではとくにありがたい。
まちなかをのんびり、ぶらぶら散歩してからMuir Woods National Monumentへ。サウサリートから20分ほど、と本当の近場。
駐車スペースさがしに苦労してから入園料を払って入場。
ヨセミテほどばかでっかくはないものの、樹齢千年を越えるRedwoodが立ち並ぶ静かなよいところ。
(Muir WoodsのRedtreeとマリポサのジャイアント・セコイアは縁の近い親戚で、前者が世界でいちばん背の高い生物、後者が世界でいちばん体積の大きな植物、ということになるんだとか。Muir WoodsのMuirは、ヨセミテの国立公園化に尽力したJohn Muirにちなんだもの。)
いろいろな種類のTrailが整備されているらしいのだが、一番かんたんそうなコースをゆっくり二時間ほどかけて歩く。
スター・ウォーズの撮影場所になったとかいうことなのだけれど、サンフランシスコからほんの30分ほどのところにこういう空間が広がっているのはちょっと驚き。
ヨセミテのときに調べた記憶もあるし、Visitor centerでJohn Muir関連の本を何冊か購入。
夜。サンフランシスコでご飯を食べたり、夜中のツイン・ピークスに登ったりしてから帰宅。
風が強くてとにかく寒かった。「夏」とはいわんのじゃないか、これは。