16日、水曜。

午前。Social Ontology。

Neuroscienceの立場からみた「決定論」の問題。

「自由意志の積極的な肯定と決定論の消極的な否定(結果のランダム性は決定論の否定を含意する)を区別したうえで、現在の脳神経科学の知見は決定論に対してどういうverdictを与えるだろうか。

脳状態の変化をマッピングした代表的な実験データでは、「RP(readiness potential)→consious intention→action」という順序で行為が因果的に引き起こされる(脳状態の物理的変化が意図の形成に先行する)のだが、このモデルではprior intentionの存在をとりこむことができない。最近では、脳状態の電気的変化を読み取ったうえでロボットアームやコンピュータの画面を遠隔操作する装置が実用化されつつあるが、これらの工学的モデルにおいてはconscious intentionの形成がRPに先行することが確かめられている。」

ということだったんだが、そんなにうまくいくものだろうか?

午後。久しぶりにDoe図書館。展示が入れ替わっている。