10日、木曜。

今日も霧雨。

「ミスター・プレジデント」を選ぶ長丁場のレースがいよいよ本格化し始めたらしい。

(ちなみに、'caucus'と'primary'ってなにが違うんだろう?)

テレビもラジオも大騒ぎなのはいいとして、「ヒラリーさんとうとう泣いてしまう」の一件で、(バラク・オバマの「人種」に加えて)いまさら「ジェンダー」が「大統領選のキーワード」になりはじめたのはどうなんだろう?

わたしなんかはむしろ、「オバマちゃんは'naive and inexperienced'だし、経験もパワーも豊富なわたしにしときなさい」、という、「しっかりものヒラリーさんおっとりオバマくんをいじくる」の図式になんともアメリカ的な痛快さを感じていたのだけれど。

いや、'fear of impending failure'におびえるかつての王者ヒラリー」が判官びいき感を刺激する、というのもある意味アメリカ的なわけか。「優等生ゴアくん、テレビ討論でブッシュ君のおつむの悪さに思わずにやり」というのが「腹黒ゴア」のイメージにつながって、それがブッシュの超法規的当選をあと押ししていたような記憶がある。

なんにせよ、選挙権もないし、傍観してるだけの人間にはレースが盛り上がってなによりだな。

その気になってみていると、アメリカ大統領選ってプロ野球のペナントなんかよりよっぽど予想のしがいがあるイベントなわけだし。(そうすると、ひいきのチームを作っといたほうが観戦の喜びにつながるわけか。むう。)