21日、金曜。

午前。Wallaceの道徳心理学。一度目のペーパー締め切り前ということで、今回は(も?)ディスカッション・タイム。

同じ授業が週に三回、というのは、やる気のある生徒にとっては魅力的だろう。

教員にとっても、自分の専門分野の論文を網羅的にサーベイするためのよい機会になっているらしい。

もちろん、数が多ければ教員のがわがパンクするか手抜きして終わり、ということになるのだろうけれど、Jayのばあい今学期は「道徳心理学」一科目だけの担当のみ。

なんというか、うらやましい。

午後。紹介してもらったBAFFLE(Bay Area Forum For Law and Ethics)に出席。ファカルティ・クラブで昼食つきの豪華な研究会。(なんとか財団からお金がでてるんだそうな。)

Sam Schefflerが「Valuing」という準備中のドラフトで発表。この人の、Raz関係の論文とか好きだった記憶がある。

内容的には、Valuingというパーソナルな行為はBelieving valuableという社会的・認知的な前提がなければ破綻をきたすんじゃないか、といまどき風の穏健なもの。

ただし、デヴィッド・ルイス、ハリー・フランクファート、テイラー、ティム・スキャンロンと、valuingをdesiringの観点から特徴付けている論者を片っ端からぶっつぶす、という構成だったので、その点は刺激的というか勉強になった。

参加メンバーが哲学科と法学科のファカルティばっかりで、しょうじき気後れしてしまう。(しゃべりたかったけどしゃべれなかった。。。)

シェフラーは、来学期からNYUに移籍してしまうらしいので、ゆっくり話せるのはこれで最後かもしれない。おしいことしたな。

夕方。健康診断の予約をとるのに一苦労。電話で人と話すのはいつまでたっても苦手。

「相手の話が聞きづらくて会話がスムーズに進まない」と感じるだけで、物理的にというより精神的なコストとして負担になってしまう。

「よくわからんからわかるまでゆっくりしゃべってくれい」と開きなおってしまえれば楽なんだろう。