授業準備をしているうち、ふと、坂部恵・助教授(38歳)による「哲学史講義概要」という資料をみつけた。
坂部哲学の原型はこうやって作られてきたんだろうな、と、その屋台裏がうかがえる構成というか、ため息がでるくらい絢爛豪華な哲学史の構想。
ほぼ同じ年の自分もほぼ同じ題目の授業準備をやってるわけなんだが・・・。
彼我のあまりの落差っぷりがあまりに悲しくてなんだか涙がちょちょぎれてくる。
午後。悲しくというかやけになって、外に出てぶらぶらと街を歩きまわる。
夜。テレビで国際宇宙ステーションから見た地球の実況中継とか。
自分が何やってるかなんてどうでもいいじゃないか(宇宙からみれば坂部先生も自分も大して変わらないんじゃないか)と感じられるのはむしろ祝福なのではないか、と思いなおす。