前期に新機軸でやった授業のアンケート結果。
コメントをみるかぎり、けっして悪くない(というか、むしろ例外的に好意的な)反応が多いのだが、その中身が問題。
どれをみても「○○が一番楽しかったです!」とか「○○がぜんぜん退屈しなくて一番おもしろかったです!」とかいうものばかり。
そこの「○○」になにが入るかというと、教員としては何の苦労もさしたる準備もなく、適当に「受けそうなことを話しただけ」という中身が入るのです。
学生さんたちが、いかに「苦々しい話とか退屈な話がなくて、とにかく楽しくてすぐためになりそうな話」だけを聞きたがっているか。
「人文学部の授業はテレビの教養番組ではないのですよ」と声を大にしていいたいし、授業全体を通じて一番伝えようとしたのは、むしろ「楽しけりゃいいや。何が本当か、なんて面倒くさいから考えなくてもいいでしょ」的な思考をこそ乗り越えろ、というものだったはずなのだけれど。
「一年生全員を対象に哲学の授業やれ」なんてどだい無理な話なんすよ。
根本的にむいてない人のほうが間違いなく多数派なわけで。。。
「ぜんぜんわからないのだけれど、それでも頭のなかで寝かせているうちになんとなくわかってくる」とか、「わからなくてもいったん背伸びしたわかったふりしてみろ。必死で読んでるうちに《なんとなくわかってきたり》とか、《あ、わかった!》という経験ができたりするから」とか。
「簡単に割りきらずに、わからなさととことんつきあってみること」の大事さ(というか、「そんなの学生時代しかできんことですよ」)というのを必死で伝えようとはしてみたんすけどね。。。
徒労感。
夕方から雪。
上に登るにつれて、かなり積もっている。
今シーズン初雪かき。