28日、土曜。

いただきものの波田すいかを食べる。

朝がたに行くと規格外のものを格安で売っているんだとか。

波田」というのは全国的に名の知れた「すいかの名産地」なんだそうで、上高地方面に向かう国道沿いに並ぶ、「すいか御殿」と呼ばれる豪邸の話を聞いたことがある。

松本市との合併話が持ち上がったときも、「すいかで稼いでるわしらがなんでスカンピンの市なんかと合併せにゃならんのか」ともめたとかなんとかいう話も聞いた気がする。)

なんにせよ、現物を食べるのは初めてだったのだが、「なんじゃこりゃ、これすいかなのか?」という甘さ。

「後から砂糖でも注射してるんじゃないか?」と本気で思ってしまった。

夕方。何ヶ月かまえ、いま使っているテキストを初めて読んだときに書いたメモを読み返してみる。

「ぜんぜんまったくわかりません」と思いながら機械的に書き写しただけのものだったのだが、いま読み返してみると不思議と意味の通る言葉になっている。

高校時代に、音楽の授業でドイツ語の歌を覚えさせられたことがあったのだが、その歌を非常勤先の授業で使ったときに同じような経験をしたことを思い出した。

高3のころ、ドイツ語なんかまったく分からないまま「ザー/アイン/クナープ/アイン・・・」とカタカナで覚えた歌詞が、10年後に再開してみると"Sah ein Knab ein ..."と意味の通るドイツ語の文章として思い出せるようになっていた、という経験。

そういえば、イタリア語なんかまったくわからんのに、同じ授業で覚えた「オー・ソレ・ミオ」の歌詞をイタリア人に教えたこともあったな・・・。

日本語のわからないフランス人が、「コレデェイイノダァー♪」とか歌いながらバカボンのパパになっててもおかしくはないわけだな。