16日、月曜。

午前。来年度の授業準備。

専門の授業なので、正統派の哲学者たちを題材にするべきなんだろうし、ある程度踏み込んだところまで話をしなければ、なんだろうけれど。「オレの話を聞けい」的に学説史の解説を続けても退屈されるだけだろうし。

バランスのとり方が難しい。

お昼。水道の開栓連絡で、引っ越し先の水道局に電話。やたら早口の土地言葉が聞き取れない。思いがけず手こずってしまう。

引き続き、ガスの開栓を地元の燃料店に依頼。新しい家の住所を番地で連絡したのだが、「番地いわれてもわかんないです。どこですか」と押し問答になる。しょうがなしに、大家さんの名前を伝えたら「ああ、Oさんとこね」と一発で通じてしまった。

国内とはいえ、知らない土地に移るのは大変なことなのかもしれない、とすこし不安になる。

夕方。高速代がバカのように安くなるらしい、ということでETCを買いに出かける。

二時間後。どこにいってもあえなく「完売」ですごすごと引き返してくる。