28日、日曜。

Job Interviewを受けに帰ってきたTさんと会う。

お互い、同じような境遇で同じような苦労をしてきたところがあって、この人の話を聞いているとまるで自分のことを聞かされているような気分になってくる。

哲学の専門ではないのだが、Tさんの分野でもかなりの数の公募が撤回になったということで、今回はちょっと大変そう。

現在、日本国内の某史料編纂所というところにいらっしゃるのだが、海外からの研究者を受け入れる体制が整っていなくて最初の数ヶ月は相当の苦労があったらしい。(奥さんが日本人で、日本語も問題なく使いこなせる人なのだが。)

この大学で外国人研究者へのサポートがここまで貧弱だというのはちょっと信じられない気がするのだが、たぶん、全学規模でのInternational Officeのようなものがまだ整備できてなくて、各学部なり研究所単位で処理しちゃってるから場所によってはひどいことにならざるをえない、ということなんだろう。

柏のほうの話なんかも聞いたことがあるのだが、「世界のトップ20」とかなんとかいってるうちに、「大学間格差」だけでなく「学内学部間格差」というのがあからさまに表にでるようになってきた、ということなのかもしれない。

まあ、分野によっては「国際化すればいい」というわけではないところもあるんだろうけれど。それが言い訳としてどこまで通用するか、というのもあるわけだ。