15日、土曜。

晴れ。

朝からノースバークレーのIさん宅へ。

仲よくさせてもらっていたのだが、ローレンス研究所から古巣の柏に戻られるということで、今日は引越しのお手伝い。

日本にもって帰るものはすでに発送済みなんだそうで、新しくベイエリアにやってくる知人の方に譲りわたす家具類を道路わきのコンテナまで運び出す。

コンテナといっても、大きなベニヤ板製の箱じみたものにビニールのシートをかぶせただけのもので、こいつをフォークリフトかなんかで拾いあげてはトラックで配送先まで運んでしまうんだとか。

"You pack, we pick up"というのが売り文句らしいのだが、コンテナ一個につきいくら、というようなシステムは日本にでもあった気がする。

(木製コンテナに打ち付けた釘がもろにはみ出したりしている点を除けば。)

夕方からそのまま送別会。

知り合いだった人のご主人で、わたしの高校の先輩(一年上)だという人にであったり、バークレー数学科の名誉教授で、京都の数理解析研究所に三年ほどいたことがある、という尺八の名人(?)にであったり。

おまけに、哲学だとドレイファスとは長年の親友だ、というそのRHさんの奥さんが、沖縄つながりで因縁のあったFさんの仲間だということがわかったり。

世界が狭いというのはこういうことなんだろうか、と思う反面、世界そのものが狭いわけじゃなくて、大学という空間を中心に広がっている人のつながりが小さいだけなのかもしれない、とも思わざるをえないわけだけれど。