17日、日曜。

晴れ。

終日作文の練習。

夜。体を動かしてないせいか寝付けず。

気分でも変えよう、と思って読まずにおいてあったSetiyaの論文をぱらぱらめくる。

道徳をサブセットとして含むような倫理的考慮の空間を確保して、そのうえで倫理的考慮に関する実践的合理性の概念を破壊してしまおう、といういつもの戦略を丁寧に説明しなおしたもの。(こっちが原型なのかな?)

"Aristotelian overshadowed by Hume"とでもいうんだろうか。

勉強量といい、既存の立場からの微妙な距離感のとり方といい、鮮やかな「綱渡り」ぶりにはいつもながら感心させられてしまう。

スタイルからして、日本人にはあまり受けないかもしれないけれど、ウィリアムズとかブラックバーンの後継者候補、みたいな存在になっていく人かもしれない。

周囲の評判を聞いていても、同世代で同じようなところをやっている人間としては、Nikoなんかよりもこの人が頭一個ぶん抜け出しはじめている感じがするのだけれど。

しかしまあ、同じような年齢の人間が書いたものだとはとても思えない。

まいりました。