二日、木曜。

台風接近中。青空はまだのぞいているけれど蒸し暑い。

朝。新聞に、名古屋の地ビール赤味噌ラガー」の紹介。「金色のラベルに二匹のしゃちほこ」はともかく、その「開発秘話」がすごい。

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05年の愛知万博に向けて03年、「地元色を前面に出したビールをつくろう」とプロジェクトチームが組まれた。原料に何を混ぜるか。「ういろうはどうか」「手羽先は」。最終的に「やっぱり名古屋は赤みそだ」と落ち着いた。
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「最終的に」ということは、「ういろう」や「手羽先」をめぐってもあるていど議論があったということなんだろうか?

ちなみに、「赤味噌ラガー」大ブレイクのきっかけを作ったのは名古屋の居酒屋チェーン、「世界の山ちゃん」だったんだそうな。

なんちゅうか、この不可測性は奥が深い。

午後。けっきょく天気はくずれず。

Strawson, "Individuals", ようやく読了。時間はかかったけれど、最後の一節になんだかカタルシスを感じる。

あれほどやっかいな議論をしつこいほど粘着質に続けていた人間が、最後のさいごでずいぶんとさわやかな筆致をみせる。

これはどう考えても意図的だよなあ。

おつきあいご苦労さん、というか。難しかったでしょう? にやり! と笑っているストローソンの顔が目に浮かぶ。(そういえば、むかしマクダウエルが「彼はそんなタイプの人間だった」とかなんとかいってたのを聞いた気がするな。違う文脈だったか?)

夜。ちょいと差し迫りつつあることがらの調べ物。

ウェブページの下のほうにある、「日本語はこちら」とかいうリンクに飛んでみて仰天。

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国際的な家への歓迎/住宅に適用しなさい/メニューの食事/メンバーはなる/ギフトを作りなさい

より多くのニュース>>私達の著しい卒業生の何人か会いなさい/最も最近の私家の時を読みなさい/あなたの記録を更新し、私達にあなたのニュースを送りなさい
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要するに、たんなる自動翻訳のページだったわけか。(「文」はそれなりに訳せても「ワンフレーズのみ」では限界が露呈されちゃんだな。)

ニッポンのジュケンセイたちの答案を考えてみれば、機械翻訳もたいしたところまできた、ということなのかもな、と思えてきたり。